2002年6月27日号

Studio for Smiling Space Mail Magazine vol.5          メール・マガジンNo.5
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       *よりハッピーになる微笑む空間をつくりましょう!*

            *生きている庭 その2*

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 いつも、ご笑読頂きまして、どうも有り難うございます。(*^o^*)
 さて、「生きている庭 その2」です。(^o^)

☆★☆★☆<庭囲い>☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 生きている庭は、その美しさ、居心地のよさ、静けさのために何らかの囲いが必要です。
どのような囲いが適当かは、その場所の感じにもよります。(^_-)-☆

 例えば、ゆったりとした感じの屋敷街では、街路から見て、
苔むした石段から、腰高の植え込みがあり、
石塀があり、そして、塀内で高めの庭木が植えられ、
この4段階で境界を形成しているというような囲いが適当でしょう。(^o^)

 一方、比較的密集した住宅地では、高いブロック塀や万年塀は、避けるのは勿論、
是非、改良されたいところですね。
ただでも、密集していて圧迫感があるところに、それを更に悪化させてしまうのです。
敷地の内側の圧迫感も然ることながら、風通しも悪くなり、
害虫が付く庭になってしまったり、内外ともにカビ臭いスペースとなり、
不健康でもあります。(>_<)

 どうして、大地震の時、倒壊して危険な高い塀が設けられるのでしょうか。
それは、プライバシーを守るためでしょう。(^o^)
皆、内から外の気配を感じたり、良い眺めは欲しくても、絶対覗かれたくないものです。
また、内側の音を外に出したくない、外側の騒音を防ぎたいということもあります。

 まず、プライバシーや音の問題ですが、塀一枚で防ぐよりも、
階層的に空間を構成する方が、解決法として有効です。(^_-)-☆
つまり、パブリックから、セミ・パブリック、セミ・プライベート、プライバシーへ。
この流れを何段階かで、極端にせず滑らかにすることです。(^_-)-☆
都市住宅では、1階、2階、3階と高低差や、奥行きで消化されるでしょう。♪
塀だけで防ごうとすると、反って悪い人から狙われるのではないでしょうか。
音は、高めの樹木と機密性のある二重サッシで、気にならなくなるでしょう。

 こうした上で、やはり、敷地境界線はかなり気になります。(^o^)
これを尊重し合うことも、隣人関係を良好に保つ大事なポイントでもあります。
ベンチ・マークだけだと、スペースの錯覚や勘違いも起きたりと、
それがルーズになりがちです。
 そこで、腰高くらいの塀は欲しいところでしょう。
ただ、これも、室外機の目に付かない適当な置き場所確保を、より困難なものにしたり。
建て込んでいる住宅地では、隣家との境は、段がついている位の高さの境界か、
蔦の絡んだフェンスで充分です。♪

 一方、街路との境界は、狭くとも、ここが、住まい手の品格の見せ所です。♪♪♪
ポイントは、ゆったりと奥行きを出すことに努めるのです。 (^_-)-☆
内と外の境界を何段階かの場面で区切り、決して面一枚で区切らないのです。
 つまり、境界は、面ではなくて、それ自体が空間なのです。(^_-)-☆
お屋敷町の境界がその例ですが、これを、高い塀無しでするのです。(^o^)
花壇、門扉、樹木、アプローチ、階段、コンテナガーデン、ポーチ、ベンチ、玄関ドアと。
茶庭でも、自然で開放感のある外路地、中潜りをぬけて、
より濃密で、つくばいなどの装置豊かな内路地へと。
やはり、内と外の心の転換の準備です。(^o^)

 こうして、更に、敷地の外と内との間でも、
内が外に、外が内にと溶け込む、または入り組む空間となる境界により、
より居心地の良い内側、そして街路となるのです。
この境界スペースの代表選手は、「生垣」です。(^_-)-☆
その他は,そのバリエーションとも考えられます。
その足元を塀にするか、四つ目垣と植え込みか、フェンスの上を垣根状にするか、♪
フェンスのバラを生垣と見立てるか....と。♪
建物と街路との間の空間に合わせて、いろいろ選択できますね。
それが、街路を作っているのだ、街の感じを作っているのだという意識をもつと、
敷地の外も内も、微笑み空間に近づいて、ハッピー!!

☆★☆★☆<座れる囲い>☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 子供の頃、街路、路地とどこでもが遊び場でした。
そして、遊びの順番を待ったり、くたびれると低めの塀の笠石に腰掛けていたものです。
そして、今、お年を召した方が、買い物カートに腰掛けて、帰宅途中、休んでおられます。
「もうどうでもよい」と、道の端でなかったりすることも。危ないですよ~。(>_<)

 そこで、こうした囲いが、ちょっと腰掛けられるベンチのようだと、素晴らしい!!
これも、空間を分割して、しかも接合する境界の代表選手です。(^o^)
バラのフェンスや生垣と組み合わせても素敵です。♪
このベンチがところどころが、さわれる花々のコンポスト・ガーデンだったりしても素敵。♪

 こうした、さりげない囲いで、家全体、街全体の品格が醸し出されていくのです。(^_-)-☆

☆★☆★☆<つる植物>☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 これまで、読んで頂いてお気づきかもしれませんが、大活躍しているのが、つる植物です。
前には、建物がより湿って傷むと嫌煙されていたところもありますが、
最近では、環境共生型住宅の装置として、熱負荷の調整にと
壁にフェンスのような骨組みを設置して、
蔦類を絡ませていくと、風通しも良く、植物にも優しいです。(^o^)
圧迫感のある大面積の建物壁には、是非是非と、お薦めです。(^_-)-☆
別に、窓枠、ポーチ、アーケード、パーゴラ、格子でも良いのです。♪
日当たりの良いところなら、どんどん絡ませて育てましょう。♪
バラやスイカズラ、クレマチス、時計草、キュウリ、ぶどう、キウイ、かぼちゃ...と。

 こうして、建物が直接、街路に剥き出しにならずに、
つる植物が境界スペースをつくってくれるのです。(^_-)-☆
 そして、建物が、周囲の環境に馴染むのです。
 そして、建物の窓からは、植物のレースのような効果で、
柔らかな光を取り入れることが出来るようになります。♪♪

 また、材料や色合いの選択が難しい外壁自体を、より美しく見せてくれます。♪♪

 そして、何よりも,街路にいて、楽しめ安らげるのです。♪♪♪
ああ、のどかでいい町に住んでいてハッピー!!\(^O^)/ 

☆★☆★☆<ゆったりとした舗石>☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 もう、お気づきでしょうか。いつも、人工物を自然に馴染ませていく方法なのです。
 ここでも、自然と人工物が入り込むのです。如何に8大地に馴染ませるかです。(^_-)-☆
舗石が不揃いで、2.5センチ位の隙間があり、そこに草や苔が生えるという具合にします。
 更に、舗石自体が呼吸できるような、雨水浸透性のもので。
雨水が自然に地面に浸透して、草や樹木の根っこをスポンジとして、
 そして、地層、地下水路、河川と何段階にも渡るように。
急激な増水や、浸食もなく、地面の水不足にもならない。(^o^)

 一方、足裏を適度に刺激して歩くことは、心地良いだけでなく、健康にも良いのです。♪
ただ、ハイヒールで歩くと...という声もあります。
その場合は、歩幅にあった大きめの舗石(24cm角位)を用いることで大丈夫でしょう。

 さて、あなたの内なる生きている庭、育ち始めたでしょうか。♪♪♪

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 街の、生きている庭として、雑木林や農園は宝物ですね。(^o^)
 けれども、農園にとっては、年々、そして何時の間にか住宅に囲まれてしまい、
守らなければとフェンスで囲ったり、屋敷林周りを高い万年塀で囲ったりと、
絶縁の雰囲気を醸し出したり。(>_<)
または、鉄筋コンクリートのマンションの直ぐ隣は、農薬一杯のキャベツ畑と、
土埃を迷惑に思う住民もいたりします。(>_<)
 そこで、ここでも、スペースとしての境界が大切なのです。(^_-)-☆
農園住宅共生地域として上手くいっているところは、
マンションと畑の間は果樹園だったり、♪
そして、トウモロコシ、小松菜と階層的に植えられています。♪
 そして、直販所もあって、ハッピー!!

 こうした農園が残っていくことが、人間の住む住環境を守る上で重要です。(^_-)-☆
農家の存続に重くのしかかる相続税問題の打開策として、
農園の企業化策が模索され始めています。♪♪♪
家族だけの有限会社とか、地域の人も株主になって株式会社とか。
タウン・マネージメント、ファーム・マネージメント、
ハウジング・マネージメントと一体にしたり。
 まちづくりが、面白くなってきますよね。(^o^)

 次回は、いよいよ屋内に入っていきます。どうぞ、お楽しみに。(∩o∩) ~~